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単型 (分類学) : ウィキペディア日本語版
単型 (分類学)[たんけい]

単型(たんけい、)は、単形モノタイプともいい、生物の分類体系で、ある項目の1階級下の項目が単一であることを指すことばである。言い換えると、そのグループにはその仲間以外に類縁のあるものが存在しないことである。これは様々な分類の階級に当てはめて使われる。
== 具体例 ==
たとえばキク科エゾギク属(''Callistephus'')はエゾギク''Callistephus chinensis''一種だけの単型の属である。カンナ科は50種以上あるがカンナ属''Canna''の1属しかない単型の科である。裸子植物ソテツ綱イチョウ目は、科・属・種と3階級下まで単一であり、シダ植物のヒカゲノカズラ綱は、目・科・属がそれぞれ一つである。APG植物分類体系では、新しい科が多く創設されたこともあり、1種だけの科が数十ある。
動物では、平板動物門がセンモウヒラムシただ1種から成り、綱・目・科・属・種まで単一である。他に、内肛動物有爪動物毛顎動物などが綱ないし目の段階まで単形である。
このように、どの分類階級でこの言葉を使ってもよいが、高いレベルのものほどそこに含まれる唯一の群がそれ以外の生物とかけ離れていて、言わばひとりぼっち状態であることを意味する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「単型 (分類学)」の詳細全文を読む



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